台湾之星、8月4日に5Gサービスを商用化
- 2020年07月29日
- 海外携帯電話
台湾の移動体通信事業者(MNO)でT STAR (台湾之星)として展開するTaiwan Star Telecom (台湾之星電信)は2020年8月4日に第5世代移動通信システム(5G)を商用化すると発表した。
5Gの要求条件を満たすために規定されたNR方式に準拠した5Gサービスの提供を2020年8月4日に開始する予定である。
Taiwan Star Telecomは台湾の政府機関で電気通信分野などの規制を司る国家通訊伝播委員会(National Communications Commission:NCC)より2020年7月29日付けで3.5GHz帯を使用したモバイルブロードバンド業務の免許の交付を受けた。
3.5GHz帯は5G向け周波数として取得しており、3.5GHz帯を使用したモバイルブロードバンド業務の免許は事実上の5Gの免許となる。
Taiwan Star Telecomは事実上の5Gの免許の取得に伴い、5Gサービスを商用化する具体的な日程を公表した。
周波数は3.5GHz帯の40MHz幅を使用し、通信設備はフィンランドのNokiaより調達する。
Taiwan Star Telecomは旧社名がVIBO Telecom (威寶電信)で、社名変更後のTaiwan Star Telecomとしては初めて新たな通信方式を導入することになる。
なお、VIBO Telecomは第3世代移動通信システム(3G)のW-CDMA方式を運用していたが、第4世代移動通信システム(4G)向け周波数の取得は見送った。
移動体通信事業への新規参入を目指して新設されたTaiwan Star Cellular (台湾之星移動電信)が4G向け周波数を取得してLTE方式の導入が決定し、W-CDMA方式を運用するVIBO Telecomを買収することになった。
2014年6月4日にTaiwan Star CellularがVIBO Telecomを完全子会社化、2014年8月22日にTaiwan Star CellularがTaiwan Star Telecom (台湾之星電信:以下、1次Taiwan Star Telecom)に社名を変更、2014年8月25日にブランド名をVIBO (威寶)からT STARに変更してLTE方式を商用化、2014年11月1日に1次Taiwan Star Telecomを消滅会社、VIBO Telecomを存続会社とする吸収合併を実施、2015年3月31日にVIBO TelecomがTaiwan Star Telecomに社名を変更した経緯がある。
したがって、LTE方式の導入時はブランド名こそT STARであるが、社名はVIBO Telecomの時代であり、Taiwan Star Telecomの社名に変更してからは初めて新たな通信方式を導入する。
これまでに、台湾の移動体通信事業者としてはChunghwa Telecom (中華電信)、Taiwan Mobile (台湾大哥大)、Far EasTone Telecommunications (遠傳電信)が5Gサービスを商用化しており、Taiwan Star Telecomは4番目に5Gサービスを商用化する見込み。
スポンサーリンク
コメントを残す
コメントを投稿するにはログインしてください。