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NTTドコモ、arrows 5G F-51Aにミリ波対応アップデートを開始



NTT DOCOMOはFUJITSU CONNECTED TECHNOLOGIES (富士通コネクテッドテクノロジーズ:FCNT)製のスマートフォン「arrows 5G F-51A」に対して新たなソフトウェアのアップデートの提供を開始した。

2020年11月4日よりarrows 5G F-51Aに対して新たなソフトウェアのアップデートを提供している。

主な更新内容はミリ波(mmWave)の28GHz帯への対応となっている。

また、セキュリティの更新も含まれており、設定メニューのセキュリティパッチレベルは2020年10月となる。

ソフトウェアのアップデートは端末単体で実施が可能である。

目安の所要時間は約10分と案内している。

正常にソフトウェアのアップデートが完了すれば、ソフトウェアのビルド番号はV21R123Bとなり、設定からビルド番号を確認できる。

なお、NTT DOCOMOは2020年9月18日の時点でarrows 5G F-51Aに対しては2020年冬以降にソフトウェアのアップデートを実施してミリ波に対応する予定と発表していた。

NTT DOCOMOは第5世代移動通信システム(5G)のNR方式を導入しており、周波数は5G向け周波数として割当を受けたサブ6GHz帯とミリ波を使用する。

サブ6GHz帯は3.7GHz帯の100MHz幅および4.5GHz帯の100MHz幅、ミリ波は28GHz帯の400MHz幅を使用しており、NR Bandは3.7GHz帯がFR1のn78、4.5GHz帯がFR1のn79、28GHz帯がFR2のn257である。

5Gの商用化当初よりn78またはn79を使用して通信速度は下り最大3.4Gbps/上り最大182Mbpsで提供してきたが、n257ではさらに広い帯域幅を使用して下り最大4.1Gbps/上り最大480Mbpsとなる。

arrows 5G F-51Aではソフトウェアのアップデートを適用すると高速なn257も利用できることになる。

NTT DOCOMOのラインナップではn257に対応した複数の機種を取り扱い、まずは2020年9月23日にSHARP製のモバイル無線LANルータであるWi-Fi STATION SH-52Aに対してn257に対応するソフトウェアのアップデートを実施していたが、スマートフォンとしてはarrows 5G F-51Aが初めてn257に対応した。

NR方式は第4世代移動通信システム(4G)のLTE方式と連携して動作するノンスタンドアローン(NSA)構成のOption 3で運用している。

そのため、E-UTRA-NRデュアルコネクティビティ(EN-DC)を実装してLTE方式とNR方式で同時通信が必要となり、NTT DOCOMOが案内する5Gの通信速度は同時通信時の理論値である。

通信速度は技術規格上の最大値で、実際の通信速度は通信環境や混雑状況に応じて変化することを留意しておきたい。


NTT DOCOMO

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