Bullittの衛星通信サービス、2023年中に日本をエリア化
- 2023年09月05日
- 携帯電話総合
英国(イギリス)のBullitt Groupの子会社で同国のBullitt Group Servicesは2023年中に衛星通信サービスのエリアを日本に拡大することが分かった。
Bullitt Group ServicesはBullitt Satellite Messengerとして衛星通信サービスを提供している。
Bullitt Groupの子会社で英国のBullitt Mobile製のCat S75、motorola defy 2、motorola defy satellite linkで利用できる。
当初は欧州(ヨーロッパ)と米国(アメリカ)を中心にエリアを整備しているが、2023年第3四半期以降にエリアを順次拡大する計画である。
公式ウェブサイトではエリアマップを公開しており、整備完了、2023年第3四半期に整備、2023年第4四半期に整備、未検証、非対応に分けて示している。
日本は2023年第4四半期に整備と示しているため、2023年中には日本にもエリアを拡大することになる。
日本でも北海道の北部と東部、東京都の島嶼部、鹿児島県の島嶼部、沖縄県の全域はエリアに含まれていない。
Bullitt Satellite Messengerは携帯通信技術の標準化団体である3GPP (3rd Generation Partnership Project)で仕様策定した3GPP Release 17の標準仕様に準拠している。
3GPP Release 17では非地上系通信網(Non-Terrestrial Network:NTN)としてNB-IoTもしくはeMTCをベースとするIoT-NTNおよびNRをベースとするNR-NTNを定義しており、Bullitt Satellite MessengerではNB-IoTをベースとするIoT-NTNを採用した。
英国のInmarsat Globalが運用する静止軌道(GEO)の衛星を用いて米国のSkylo Technologiesが提供するIoT-NTNを活用しており、周波数はLバンドを使用する。
IoT-NTNの無線アクセスネットワーク(RAN)とコアネットワークの運用および管理はSkylo Technologiesが行う。
Skylo Technologiesは日本ではSoftBank Corp.およびKDDIの子会社であるSORACOMと協力することを発表している。
SORACOMはSkylo Technologiesと協力して2023年度末、すなわち2024年3月末までにIoT-NTNに準拠した衛星通信サービスを検証目的で提供できるよう準備を進めている。
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