NTTドコモとKDDI、船上基地局を移動して運用再開
NTT DOCOMOおよびKDDIは船上基地局を移動して運用を再開したことが分かった。
2024年1月1日に発生した石川県能登地方を震源とする令和6年能登半島地震に伴いNTT DOCOMOおよびKDDIは2024年1月6日の午後より船上基地局を運用している。
令和6年能登半島地震に伴う停電や伝送路を含めた通信設備の故障が影響して一部の基地局が停波したため、基地局の修理や移動基地局車の配備などを行い、携帯通信サービスの復旧に努めている。
しかし、陸路が絶たれている地域も存在する。
陸路から基地局の修理や移動基地局車の配備が困難な地域では船上基地局を配備して海上から携帯通信サービスを復旧することになった。
当初は石川県輪島市町野町沿岸に船舶を停泊して船上基地局を運用していたが、2024年1月13日には輪島市大沢地区沿岸に移動した。
船舶は輪島市大沢地区の沖合約2kmの位置に停泊しており、2024年1月13日の10時2分より船上基地局の運用を再開したという。
主に輪島市大沢地区の沿岸付近をカバーしている。
なお、船上基地局は船舶に設置した基地局で、船舶はきずなである。
きずなは海底ケーブル敷設船で、NTT DOCOMOがNTT Communications Corporationを通じて完全所有するNTT World Engineering Marine Corporationが運用する。
NTT DOCOMO、NTT DOCOMOから卸提供を受ける仮想移動体通信事業者(MVNO)、KDDIおよび同社の連結子会社であるOkinawa Cellular Telephone Company (沖縄セルラー電話)が展開するau、UQ mobile、povo、KDDIから卸提供を受ける仮想移動体通信事業者の加入者が船上基地局で復旧した携帯通信サービスを利用することができる。
NTT DOCOMOおよびKDDIは復旧エリアマップで船上基地局でカバーするエリアの情報を案内している。
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