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北朝鮮のインターネット接続障害で高麗リンクのサービスにも影響が発生



朝鮮民主主義人民共和国(以下、北朝鮮)で発生していたインターネット接続障害でCHEO Technology JV Company CHEO Technology JV Company (逓オ技術合作会社/체오기술합작회사)がブランド名をkoryolink (高麗リンク/コリョリンク/고려링크)として提供する移動体通信サービスにも影響が発生していたことが分かった。

中国の新華網の平壌市局からの報道によると、2014年12月21日の夕方頃に固定回線の速度が遅くなり、2014年12月22日の21時頃から固定回線およびkoryolinkのサービスで異常が発生したという。

2014年12月23日の早朝には固定回線とkoryolinkのサービスが麻痺した状態になったが、2014年12月23日の正午前には通信速度が遅いながらも接続は復旧したとのことである。

1KBあたり1.5米ドル(約180円)の支払いが必要な平壌高麗ホテル(Pyongyang Koryo Hotel/평양고려호텔)の電子メール送信サービスは、2014年12月23日の10時50分時点で利用できるようになっていたという。

なお、朝鮮中央通信社(Korean Central News Agency/조선중앙통신사:KCNA)や労働新聞(Rodong Sinmun/로동신문)など北朝鮮のウェブサイトも接続が不能となっていたが、記事公開時点では復旧している。

北朝鮮における固定回線は基本的にSTAR JOINT VENTURE CO LTD (星合営会社/별합영회사)が独占しており、固定回線はSTAR JOINT VENTURE CO LTDのサービスを指す。

北朝鮮のインターネット接続における自律システムは北朝鮮のSTAR JOINT VENTURE CO LTDのAS131279のみで中国のChina United Network Communications (中国聯合網絡通信)のAS4837を経由しているが、北朝鮮の自律システムはAS4837のみを経由していることになるため、AS131279とAS4837の間で障害が発生すれば北朝鮮全体のインターネット接続に障害が発生することになる。

そのため、外部からのDDoS攻撃によってAS131279とAS4837の間で障害が発生したことで、koryolinkなどを含めたインターネット接続に障害が発生したと見られる。

北朝鮮では一部の階級および職務や、業務などで滞在する外国人はインターネット接続を利用することが可能で、インターネット接続障害はそれらの関係者に大きな被害を与えたと思われる。

また、発生当時はエボラ出血熱を引き起こすエボラウイルスの侵入を懸念して外国人旅行者の入国をシャットダウンしているため、外国人旅行者には影響は発生していない模様である。

米国政府はSony Picturesのハッキングには北朝鮮政府が関与したと声明を発表しており、今回の北朝鮮への攻撃はそれが関係しているとの見方が強い。

一方で北朝鮮政府はSony Picturesへのハッキングには関与を否定しており、実際に関与しているかどうかは不明である。

そもそもの話、実在する人物に対してよろしくないテーマの映画を企画・製作したことが問題の発端であり、Sony Pictures側には多少なりとも非があることは言うまでもない。

新華網
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