NTTドコモがLTE-Advancedを説明、通信速度だけではなく快適さも進化
- 2015年03月07日
- docomo-総合
NTT docomoはLTE-Advancedを2015年3月27日より開始することを発表しており、LTE-Advancedの開始に先立ってLTE‐Advancedの先行お披露目会を実施した。
LTE-Advancedの先行お披露目会ではLTE-Advancedの特徴などの説明が行われたので紹介する。
NTT docomoはLTE-Advancedによるサービス名をPREMIUM 4Gとしている。
これまでLTEサービスで「4G」を名乗らなかったが、ようやくNTT docomoが「4G」と呼ぶことになった。
LTE-Advancedの主要技術であるキャリアアグリゲーションを導入し、通信速度はこれまでの下り最大150Mbpsから下り最大225Mbpsに高速化する。
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キャリアアグリゲーションはCA_3-19とCA_1-21の組み合わせとなる。
下り最大225Mbpsは1.8GHz帯(Band 3)の20MHz幅と800MHz帯(Band 19)の10MHz幅を束ねたCA_3-19、または2.1GHz帯(Band 1)の15MHz幅と1.5GHz帯(Band 21)の15MHz幅を束ねたCA_1-21で実現する。
なお、東京・大阪・名古屋の体験スポットは下り最大262.5Mbpsとなり、一部の地域では下り最大187.5Mbpsの場合もある。
いずれにしてもキャリアアグリゲーションの導入によって、通信速度が大幅に高速化されることになる。
高度化C-RANによるアドオンセルの活用で、高トラヒックエリアのキャパシティを増強する。
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従来のLTE対応端末とPREMIUM 4G対応端末で快適さの比較。
NTT docomoは快適さの比較として、移動時のスループットを従来のLTE対応端末とPREMIUM 4G対応端末で比較していた。
従来のLTE端末はスモールセル基地局のセルエッジ付近ではスループットが著しく低下しており、スループットが0に近づいていることが分かる。
スループットが0に近づくことが不快感を生む要素になっているという。
一方、PREMIUM 4G対応端末の場合もスモールセル基地局のセルエッジ付近ではスループットが低下しているものの、従来のLTE対応端末のように0に近づいているわけではなく、一定以上のスループットは保てている。
スループットが0に近づかないことで不快感を感じさせず、快適な通信を継続して利用できるとしている。
このように、キャリアアグリゲーションの導入によって、通信速度が高速化するだけではなく、安定した通信を維持できることも強みとしてアピールしている。
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2014年11月より商用環境でのフィールドテストが行われた。
LTE-Advancedの商用化に先立ち、商用環境におけるフィールドテストを実施してきたことも明らかにした。
商用環境におけるフィールドテストは2014年11月から実施しており、NTT DOCOMO R&Dセンタを構える神奈川県横須賀地区、茨城県鉾田地区、北海道札幌地区で実施してきたという。
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2015年3月27日よりLTE-Advancedを開始する。
LTE-Advancedによるサービスは2015年3月27日商用化し、日本全国22都道府県38都市の都市部から重点的にLTE-Advancedの提供エリアとする。
都市部のような高トラヒックエリアからLTE-Advancedを導入することで、通信の安定化に大きく貢献できるはずである。
すでにNTT docomoはPREMIUM 4G対応端末として中国のHuawei Technologies(華為技術)製のWi-Fi STATION HW-02Gと韓国のLG Electronics製のWi-Fi STATION L-01Gを発表している。
2015年度の早期にLTE-Advancedに対応したスマートフォンを投入することを明かしており、LTE-Advancedに対応したスマートフォンが2015年夏モデルに含まれることは間違いないだろう。
LTE-Advancedの開始当初は提供エリアと対応端末ともに限られているが、すぐに拡充されることに期待したい。
また、キャリアアグリゲーションの導入によって、快適さなど体感的な面でどれだけ違いを感じられるのか、試してみたいところである。
LTE-Advancedの先行お披露目会では下り最大262.5Mbpsの環境でデモも行われたので、それについては別記事を参照していただきたい。
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