NTTドコモ、窓に設置するガラスアンテナの商用利用を開始
- 2019年10月03日
- docomo-総合
NTT DOCOMOおよびAGCは窓に設置するガラスアンテナによるサービスエリアの提供を開始したと発表した。
NTT DOCOMOおよびAGCは共同で電波の送受信が可能なガラスアンテナを開発し、東京都内のビルの窓に設置して窓の基地局化を行った。
2019年10月1日より窓の基地局化によるLTE方式の携帯電話向けサービスエリアの拡充を開始している。
なお、NTT DOCOMOおよびAGCの調査によると、ガラスアンテナを用いた窓の基地局化によるサービスエリアの構築は世界初の事例という。
データ通信の需要の増大に伴い、高トラヒックエリアではスモールセル基地局用のアンテナの増設が必要とされている。
しかし、建物の屋上や壁面はアンテナの設置場所が限定されており、景観への影響も課題となっている。
そこで、NTT DOCOMOおよびAGCは窓に設置できるガラスアンテナを共同開発した。
ガラスアンテナは設置場所や景観に関する課題を解消するほか、建物の内側から施工するため、足場設置や土台工事なしで設置できることも利点である。
運用を開始したガラスアンテナはLTE (TDD)方式の3.5GHz帯(Band 42)に対応している。
また、NTT DOCOMOは2020年の春に商用化する第5世代移動通信システム(5G)のサービスエリアの整備にガラスアンテナを活用することも視野に入れており、すでに5Gに対応したガラスアンテナの開発を進めているという。
5Gに対応したガラスアンテナは2019年中に開発を完了し、2020年中に商用での利用を開始する予定である。
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