楽天モバイル、KDDIとS10インタフェース接続を開始
- 2020年04月14日
- Rakuten-総合
Rakuten Mobile (楽天モバイル)はローミングにおいてKDDIとS10インタフェースによる接続を開始したと発表した。
移動体通信事業者(MNO)として新規参入したRakuten MobileはKDDIおよびOkinawa Cellular Telephone (沖縄セルラー電話)と締結したローミング協定に基づき、KDDIおよびOkinawa Cellular Telephoneより第4世代移動通信システム(4G)のLTEでローミングの提供を受けている。
Rakuten Mobileによるとローミングにおいて新たにS10インタフェースでRakuten MobileとKDDIそれぞれのコアネットワーク内のMME制御装置間の接続を開始したという。
Rakuten Mobileが移動体通信事業者として提供する携帯通信サービスではRakuten Mobileが自ら基地局を設置してネットワークを整備した楽天回線エリアとローミングで利用できるKDDIおよびOkinawa Cellular Telephoneが基地局を設置してネットワークを整備したパートナー回線エリアが存在する。
従来はS8インタフェースでRakuten MobileとKDDIそれぞれのコアネットワーク内のSAEGWユーザデータ転送装置間を接続していたが、新たにS10インタフェースでRakuten MobileとKDDIそれぞれのMME制御装置間の接続を追加することで、楽天回線エリアとパートナー回線エリアの間を移動する際のネットワークの切り替え動作において音声通話の切断に伴う再発信が不要となるほか、切り替え時間を短縮化できるなど、従来より快適な通信環境を実現できると説明している。
S10インタフェースによる接続はKDDIの協力のもと、Rakuten Mobileと開発パートナー企業の1社である米国のCisco Systemsの日本法人との共同開発により、異なる移動体通信事業者同士のMMEを接続することに成功したという。
なお、Rakuten Mobileは2020年4月8日に移動体通信事業者として携帯通信サービスを商用化した。
ローミングの対象区域は大阪府大阪市、愛知県名古屋市、東京都特別区(東京23区)、局所的なトラヒック混雑エリアを除いた日本全国で、ほかに大阪市、名古屋市、東京都特別区でも一部の屋内施設などはローミングの対象区域となる。
都道府県ごとに楽天回線の人口カバー率が70%を超過した時点でKDDIおよびOkinawa Cellular Telephoneと協議を行い、各都道府県におけるローミングの提供の継続または終了を決定する。
スポンサーリンク
コメントを残す
コメントを投稿するにはログインしてください。