T-Mobile USA、5GでSprintの周波数を利用開始
- 2020年04月25日
- 海外携帯電話
米国の移動体通信事業者(MNO)であるT-Mobile USAは同社の完全子会社で同じく米国の移動体通信事業者であるSprintが保有する周波数の利用を開始した。
米国のT-Mobile USとSprintの合併に伴い、SprintはT-Mobile USの完全子会社であるT-Mobile USAの完全子会社となった。
当初よりT-Mobile USとSprintの合併が完了すれば、T-Mobile USAとSprintが保有する周波数を相互に利用を可能とする方針を示していた。
T-Mobile USAはペンシルベニア州フィラデルフィア市でSprintが保有する2.5GHz帯を使用して第5世代移動通信システム(5G)のNR方式を導入しており、次にニューヨーク州ニューヨーク市でも同様にSprintが保有する2.5GHz帯を使用してNR方式を導入する予定である。
T-Mobile USAはすでに低い周波数の600MHz帯、ミリ波(mmWave)と呼称される高い周波数の28GHz帯および39GHz帯でNR方式を導入している。
600MHz帯では米国全土の5,000を超える都市や町、ミリ波では米国の主要都市の限られたスポットでNR方式を導入している状況で、ニューヨーク市は中間の周波数である2.5GHz帯でNR方式の利用が可能となれば、低、中、高のすべての周波数でNR方式を利用できる最初の都市となる。
また、Sprintに対してはT-Mobile USAが運用するネットワークへのアクセスを認める。
まずはT-Mobile USAが米国全土で運用する第4世代移動通信システム(4G)のLTE方式をローミングとして利用を可能とした。
すでに数百万のSprintの顧客にLTE方式のローミングを提供していると説明しており、すぐにNR方式へのアクセスも可能とする予定である。
ただ、T-Mobile USAが運用するネットワークへアクセスするためには、端末側がT-Mobile USAの周波数に対応している必要があることから、すべての端末でT-Mobile USAが運用するネットワークにアクセスできるとは限らない。
なお、NR方式の周波数はNR Bandとして定義されており、600MHz帯はn71、2.5GHz帯はn41、28GHz帯がn261、39GHz帯がn260となる。
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