GALAPAGOS SoftBank 003SHレポート
- 2010年12月21日
- SoftBank-SHARP
※追記あり(2010/11/09)
SoftBankから発表されたSHARP製のAndroid端末「GALAPAGOS SoftBank 003SH(以下、003SH)」を触ることが出来たので、感じたこと等々を適当に書き残しておこうと思う。
端末機は開発中で最終バージョンではないということを考慮して読んでもらいたい。
展示されていた003SHはミラノレッドのみで、複数台の端末が展示されていた。
人があまり多くない時間帯で且つ端末も複数台用意されていたということもあり、待ち時間はなくゆっくりと触ることが出来た。
まず、持った印象はちょっと大きめの筐体だけど案外重くないなという印象。
自分が所有しているXperia SO-01B(以下、SO-01B)と比べて縦の長さが長く感じた。
横幅や厚さや重さは特に気にならなかったが、普段からSO-01Bのサイズに慣れているせいもあるだろう。
フィーチャーフォンユーザーが003SHを持つと、デカいと感じるかもしれない。
端末上部にはHDMI端子があり、端末下部には充電用にも使うmicroUSB端子がある。
microUSB端子が下部にあるので、クレードルとかあっても良いかもしれない。
側面には電源キーや音量キー等が配置されている。
端末背面には約960万画素CCDカメラとフォトライトと赤外線ポートが備えられている。
ディスプレイの下には3つのハードウェアキーが備えられている。
左からMENUキー、ホームキー、クリアキーとなっている。
SO-01Bの場合はホームキーを押しても画面が点灯したが、003SHの場合は電源キーを押した時のみ画面が点灯する。
電源キーはサイドにあるので、個人的には押しにくくいちょい不満に感じた。
また、キーバックライトが点灯しなかったのも不満に感じた。
液晶のバックライトが漏れて、キーの僅かな隙間から光が漏れるので暗い場所でもキーの位置は分かりそうではあるが…
まずは起動画面も見たいので、とりあえず電源を落としてから再度電源を入れてみた。
SoftBankロゴが表示されてから、GALAPAGOSロゴが表示される。
起動中に表示されるGALAPAGOSロゴは3D表示となっており、ロゴの周りに表示されている模様も立体感を感じるものとなっていた。
画面の下の方に表示されている粒がホーム画面の枚数を表しており、白くなっている部分が現在表示している画面である。
ホーム画面は最大で10面となっている。
ホーム画面の枚数を表している粒の右にあるアイコンをタッチすると、ホーム画面を追加したり削除することが可能となる。
とりあえず、ライブ壁紙に設定しようと思ったのであるが、ライブ壁紙を表示しようと試みると“予期せず停止しました。”と表示されて設定出来ないのである。
まだ、開発段階であるため、仕方ないということでライブ壁紙を試すのは諦めた。
ホーム画面には2D/3D切り替えのソフトウェアキーが表示されており、ワンタッチで2D/3Dの切り替えが可能である。
液晶の発色は青白い感じや黄ばんだ感じはなく、特に問題はないと感じた。
普段から4.0インチのSO-01Bを使っているせいか、3.8インチはちょい小さく感じたのである。
3D表示の場合は、解像度が落ちるのが目に見えて分かる。
立体視は飛び出すという感じではなく奥行きを感じた。
ただ、表示するモノによって、ちょっと飛び出しているかもと感じることもあった。
3D表示に対応していた某携帯電話端末とは違ってボヤけた感じではなく、しっかりと奥行きは感じられたので立体視表示に関しては合格点と言えるでしょう。
3D表示の飛び出し度を変更することが可能で、設定→表示→3D表示の飛び出し度から強(標準)・中・弱・微弱の4つから選択が可能である。
デフォルトでは強となっているので、3D表示が強くて目が疲れるのであれば、設定を変更してみてはどうだろうか。
表示の設定ではフォントも選択することが可能で、好みのフォントが選べるのは嬉しいなと思った。
個人的には、何故か3D表示が気に入ってしまったのである。
ただ、新鮮味があるということだけかもしれないが、何故か惹かれてしまったw
まぁ、セパレートに惹かれてF-04Bを買っちゃうような好奇心旺盛な人間であるせいかもしれないが…
セパレートケータイは他人に見せると結構盛り上がったりしたのであるが、003SHの3D表示もそれなりに話のネタにはなりそうだなと感じた。
3D表示に対応した壁紙がプリインストールされている。
他に壁紙以外の画像や動画やゲームの一部も変換出来るようであるが、そこまでは試していない。
3Dカメラも試してみた。
アプリ一覧には3Dカメラというアプリがあり、それを選択することによって一発で3Dカメラを起動することが可能となっている。
3Dカメラは横にずらして撮影した2枚の画像を合成して3D表示とする。
ずらす距離が画面上に表示されているので、ずらす距離で困ることは特にないのであるが、水平にずらす必要がある。
パノラマ写真を撮るような感覚で水平にずらせばいいのであるが、人によってはちょいとコツがいるかもしれないと感じたところである。
2枚目はずらすと自動的にシャッターを切ってくれるようになっている。
3Dカメラで撮影した画像は、3D表示の強度を変えることが出来るものの、画像によってはかなりずれて非常に不自然な状態になるものもあった。
やはり、コツがいるのだろうか。
カメラ関連では名刺リーダ等のSHARPらしいアプリケーションもプリインストールされていたが、時間の都合上確かめていない。
普通のカメラは少しだけ試しておいた。
カメラの起動が遅く、SO-01Bよりも遅かった。
撮影時は画面をタッチしてフォーカスを合わせたり撮影することが可能であった。
003SHとSO-01Bのカメラを起動して、カメラを通して被写体を見てみると、003SHの方がSO-01Bよりも被写体が実物より黄ばんで見えたのが非常に気になった。
ワンセグはちょっとだけ試した。
普通に映ったけど、ワンセグの電波も良さそうな場所なので受信感度が良いのか悪いのかは判断出来なかった。
ワンセグは3Dでの再生にも対応している。
3Dでの表示は何か不自然な気がして、気持ち悪く感じる人もいるでしょう。
YouTubeはW-CDMAネットワークでも高画質再生に対応している。
デフォルトでは高画質再生とはなっていないので、HQを選択することによってハイクオリティな動画を楽しむことが可能。
YouTubeの再生は横画面のみとなっている。
3Dで見るようなメニューは見つからなかった。
アプリ一覧画面はアプリのカテゴリ別に面が分けられており、分かりやすいなと思った。
自分で、何かアプリをインストールしようと思ったが未ログインでマーケットの設定もされていないためアプリのインストールも断念することとなった。
アプリ一覧はホーム画面で左下のアイコンをタッチすることで表示可能である。
ホーム画面で右下のアイコンはタスク管理となっており、起動中のアプリが分かる。
ホームキーの長押しでも起動中のアプリが閲覧出来たと記憶している。
ステータスバーを引き下ろすことによって設定や確認を簡単に行えるのは嬉しい。
電池残量や電波強度等の確認や、ベールビュー等の設定が可能である。
電車の中や公共の場所で使っている時で、操作している内容が周りに見られたくないという時もあるでしょう。
そのような時はサッとステータスバーを引き下ろしてベールビューを選択するだけで簡単に覗き見の対処が出来る。
ブラウザの読み込みは非常に遅く感じた。
Wi-Fi経由だと繋がらなかったので、勝手に3Gに切り替えたのであるが遅いのである。
ただ、読み込みの遅さはSoftBankのネットワークに起因する可能性もあるため一概に端末性能のせいだとは言えない。
当時の電波強度は3~4であった。
当然、マルチタッチに対応している。
マルチタッチに滑らかさは感じなかったが、実用的に使えなくはないレベルであったと感じた。
マップの読み込みもブラウザと同様に遅かった。
また、ブラウザと同様にマルチタッチも可能となっている。
マルチタッチの操作感はブラウザと同じような印象である。
マルチタッチは実用的に使えなくはないレベルである、と先述しているのであるがタッチパネルの感度自体がイマイチだったのある。
タッチしても反応が遅いもしくは反応がないということが頻発である。
そして、スクロールもカクカクする場面も多く、縦や横にフリックしても指についてこないのである。
ワンテンポ遅れるか無反応である。
レスポンスやタッチパネルの感度はSO-01Bよりもイマイチだなと感じた。
冒頭にも記載した通り、展示されていたのは試作機なので操作感や動作についてはこれ以上評価をしようとは思わないし、ここに記載されている状態で発売されることはまずないと考えている。
ホットモックも数日で別のファームウェアを搭載した個体に入れ替わるでしょうと聞いたので、これから改善されて発売される頃にはサクサク動くようになっていると信じている。
この酷い状態で端末を展示した理由は3Dの感覚を楽しんでもらうためのようだ。
注目の端末なので、早めに端末を展示してもらえるのはありがたいことである。
未完成のソフトウェアを搭載した端末を展示するということは端末の評価を落としてしまうというリスクもあるのだが、それにも関わらず早くに我々が端末を触る機械を与えてくれたSoftBank or SHARPには感謝したい。
無理やりAndroid 2.2を載せた感は否めなかったり…
ただ、ソフトウェアだけが完成していないというわけでもなさそうだ。
再度、訪問して店員の許可を得て電池パック装着部を開けさせてもらったところ、ラベルには“003SH”ではなく“W-047A”と記載されていた。
W-047Aは003SHのメーカー型番であるが、製品版はラベルにも003SHと記載されるはずでW-047Aとなっていることはハードウェアも試作機であると考えられる。
電池パック装着部にSIMカードスロットが配置されており、トレイではなく差し込む形となる。
USIMカードは横方向に挿入する。
発売までにはハードウェアも改善されているものと思われる。
一応、展示されていた端末の端末情報を確認しておいた。
モデル番号はSBM003SH、Androidバージョンは2.2、ベースバンドバージョンは不明、カーネルバージョンは2.6.32.9-pref sharp@TG470902 #1、ビルド番号はEU275となっていた。
端末情報は設定→端末情報で確認可能。
設定関連はバックの色が白-青緑のグラデーションとなっており、個人的には淡色にして欲しかったと思った。
ダイヤル画面で*#*#4636#*#*でテスト中の画面に入ることが可能で、携帯電話情報を選択することによってバンド選択等が出来るのであるが003SHは携帯電話情報を選択すると“予期せず停止しました。”と表示されて先に進めなかった。
SoftBankのネットワークはW-CDMA 2100/1500 MHzを使用しているが、003SHはW-CDMA 2100 MHz, GSM 1900/1800/900 MHzのみに対応しているので、無線設定で3Gを選択するとW-CDMA 2100 MHzのみを探すような設定になるので電池持ちにも効果が出るでしょう。
12月上旬以降に発売することを予定しているようで、16GBのmicroSDカードが付属するみたいね。
以上で、003SHのレポートは終わりとする。
思い出したことがあれば、随時追記及び修正していく。
注目の端末であるため、購入を検討している人は多いでしょう。
端末の操作性や動作に関する感じ方は個人によって異なるため、購入する際は必ず購入検討者自身が実際に触って操作性や動作を確かめた方が良いでしょう。
※追記内容(2010/11/09)
ハードウェアキーについて少し追記。
ホーム画面は最大で10面まで設定出来ることを確認したことを追記。
3Dカメラについて少し追記。
ワンセグの3Dについて追記。
YouTubeの高画質再生について追記。
ラベルに“W-047A”と記載されていると確認したことを追記。
SECRET: 0
PASS:
大変参考になりました
ありがとうございます。
SECRET: 0
PASS:
>Qさん
参考にしていただきありがとうございます~