NTTドコモが3都市に262.5Mbps体験スポットを開設、実測で240Mbps近くを記録
- 2015年03月07日
- docomo-総合
NTT docomoはLTE-Advancedを2015年3月27日より開始することを明らかにしている。
サービス名をPREMIUM 4Gとしており、LTE-Advancedの開始でようやくNTT docomoがサービス名に「4G」との呼称を採用した。
NTT docomoはLTE-Advancedの主要技術であるキャリアアグリゲーションを導入し、通信速度はこれまでの下り最大150Mbpsから下り最大225Mbpsに高速化する。
なお、一部の地域においては下り最大187.5Mbpsとなっている。
LTE-Advancedの開始に伴い、東京・大阪・名古屋の3都市にはより高速な下り最大262.5Mbpsの体験スポットを用意している。
262.5MbpsはLTE-Advancedのサービス開始時点で日本におけるモバイルネットワークでは最高速となる。
2015年2月25日にNTT docomoが開催したLTE‐Advanced先行お披露目会では、下り最大262.5Mbpsの環境でデモが行われたので紹介する。
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下り最大262.5Mbpsの体験スポットは国内3ヶ所となる。
東京・丸の内のdocomo LOUNGE、大阪・梅田のグランフロント内にあるdocomo OSAKA、名古屋・栄のドコモスマートフォンラウンジに下り最大262.5Mbpsの体験スポットを用意している。
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周波数は1.8GHz帯(Band 3)と800MHz帯(Band 19)を使用する。
CA_3-19を採用するため、1.8GHz帯の20MHz幅と800MHz帯の15MHz幅を束ねている。
下り最大225MbpsはCA_3-19とCA_1-21のいずれかで実現するが、下り最大262.5MbpsはCA_3-19のみとなる。
屋内基地局がdocomo LOUNGE内に設置されており、速度が出やすいよう環境が整えられている。
LTE‐Advanced先行お披露目会ではより早い速度が出るよう、一般ユーザの接続を弾いて通信速度の測定が行われた。
通信速度の測定は中国のHuawei Technologies(華為技術)製のWi-Fi STATION HW-02Gが用いられており、パソコンとUSB接続されていた。
単位は横軸が秒で縦軸がMbpsとなっており、直近60秒間の通信速度が表示されている。
右下の枠がに平均や最大の通信速度を示している。
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現在の通信速度、平均の通信速度、最大の通信速度を示している。
平均の通信速度と最大の通信速度は直近60秒間の平均と最大を表示している。
最大で236.5Mbpsを記録しており、実測値で240Mbps近く出たことになる。
下り最大262.5Mbpsの体験スポットは速度が出るよう調整されているため、高いパフォーマンスを見せているが、それ以外の場所ではそもそもの理論値が異なっており、体験スポットほどの速度は出ないため注意しておきたい。
ただ、速度が出るように調整された環境においては、これだけの速度が出るという参考にはなるだろう。
また、キャリアアグリゲーションの技術は通信速度を高速化するだけではなく、通信の安定化も実現するため、多くのユーザが恩恵を受けることになるはずである。
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