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台湾の遠傳電信が1.8GHz帯の一部をGSMからLTEに転用



台湾の行政機関で電気通信事業を管轄する国家通訊伝播委員会(NCC)は第636次委員会議において、台湾の移動体通信事業者であるFarEastone Telecommunicationsが申請した1.8GHz帯の転用案を承認した。

1.8GHz帯の転用案の内容はGSM方式からLTE方式に転用するものである。

台湾の1.8GHz帯はGSM方式で17.5MHz幅を使用中であるが、このうちC3ブロックに該当する8.7MHz幅をLTE方式に転用することを認める。

C3ブロックはGSM方式の免許保有人がFarEastone Telecommunicationsで、LTE方式の免許保有人もFarEastone Telecommunicationsである。

旧方式と新方式の免許保有人が同一であることから、転用の承認が得られたことに伴いGSM方式の期限である2017年6月を待たず、すぐに転用の作業に移行できる。

FarEastone Telecommunicationsは700MHz帯(Band 28)の10MHz幅をメインとしてLTEサービスを展開するが、国家通訊伝播委員会の承認を経て2014年8月29日より1.8GHz帯(Band 3)の5MHz幅においてもLTEサービスで使用している。

すでにLTEサービスで利用している周波数範囲はアップリンクが1743.7~1748.7 MHzでダウンリンクが1838.7~1843.7 MHzの5MHz幅となり、周波数オークションを経て獲得したC3ブロックの上側とC4ブロックの下側を跨いでいる。

そのため、C3ブロックでLTEサービスに使用していない周波数範囲はアップリンクの1735.0~1743.7 MHzとダウンリンクの1830.0~1838.7 MHzの8.7MHz幅となり、これは転用が許可されたC3ブロックの帯域幅と合致する。

転用の承認を受けたことでC3ブロックはすべてLTEサービスで利用できることになり、少なくとも隣接するC4ブロックの下側と合わせて13.7MHz幅をLTEサービスで使えるため、1.8GHz帯におけるLTEサービスの帯域幅を5MHz幅から10MHz幅に拡張する可能性がある。

なお、FarEastone Telecommunicationsは1.8GHz帯のGSM方式を停止したわけではなく、新方式の免許保有人がTaiwan Mobile(台湾大哥大)のC1ブロックで継続する。

国際ローミングの受け入れ問題もあるため、簡単に1.8GHz帯のGSM方式を終えることは難しく、またTaiwan Mobileに早期にLTE方式への転用を阻止するための口実にもなる。

一方でTaiwan Mobileも1.8GHz帯のGSM方式を提供しており、新方式の免許保有人がFarEastone Telecommunicationsであるため、Taiwan Mobileが1.8GHz帯のGSM方式を完全に終了するまではFarEastone Telecommunicationsは獲得した1.8GHz帯を完全にLTE方式で利用することはできない。

NCC

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