台湾の携帯電話事業者大手3社がGSM方式による2Gサービスを終了
- 2017年07月01日
- 海外携帯電話
台湾の大手携帯電話事業者であるChunghwa Telecom (中華電信)、Taiwan Mobile (台湾大哥大)、Far EasTone Telecommunications (遠傳電信)はGSM方式による2Gサービスを2017年6月30日をもって終了した。
Chunghwa Telecom、Taiwan Mobile、Far EasTone Telecommunicationsの3社は2Gサービスのライセンスである第二代行動電話(2G)業務特許執照および2G向け周波数の利用権が2017年6月30日に満期を迎えたことに伴い、通訊伝播基本法第9条に基づいて2017年6月30日をもって2Gサービスの提供を終えた。
3社は4G向け周波数では2017年8月31日まで限定的にGSMネットワークの運用は認められているが、公式な2Gサービスの終了日は2017年6月30日となり、2017年7月1日よりGSMネットワークの停波作業を順次開始する。
台湾では1997年に1.8GHz帯と900MHz帯における2Gサービスのライセンスを発給し、一部の携帯電話事業者が1997年後半より2Gサービスを商用化しており、2Gサービスは20年弱も台湾の人々のモバイルコミュニケーションを支えた。
2Gサービスのライセンスは当初の計画では2012年に満期を迎える予定であったが、2Gサービスの利用者が多いことや国際ローミングの受け入れなどを考慮して2017年まで延長されていた。
1997年に2Gサービスのライセンスを取得した企業は台湾全土がChunghwa TelecomとTaiwan Mobile、台湾中部がFar EasTone TelecommunicationsとKG Telecommunications (和信電訊)、台湾南部がTransAsia Telecommunications (泛亞電信)とMOBITAI Communications (東信電訊)の合計6社であるが、後にFar EasTone TelecommunicationsがKG Telecommunicationsを買収、Taiwan MobileがTransAsia TelecommunicationsおよびMOBITAI Communicationsを買収した。
最初に2Gサービスのライセンスを取得した6社のうち3社が携帯電話事業を継続しており、その3社が台湾の大手携帯電話事業者として今もなお台湾の携帯電話市場を牽引している。
なお、台湾ではAsia Pacific Telecom (亞太電信)が2Gサービスを開始しており、4G向け周波数でGSMネットワークを運用している。
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