いよいよ5G商用化、携帯電話事業者各社の5G NR基地局開設状況
- 2020年03月24日
- docomo-総合, KDDI-総合, Rakuten-総合, SoftBank-総合
日本の携帯電話事業者各社はついに2020年3月下旬より第5世代移動通信システム(5G)のNR方式に準拠した5Gサービスを商用化する。
NTT DOCOMOが2020年3月25日、auを展開するKDDIおよび同社の連結子会社であるOkinawa Cellular Telephone (沖縄セルラー電話)が2020年3月26日、SoftBankがSoftBankブランドで2020年3月27日に5Gサービスを商用化することが決まっている。
なお、2020年4月8日に移動体通信事業者(MNO)として商用化するRakuten Mobile (楽天モバイル)は2020年6月に5Gサービスを商用化する計画である。
5Gサービスの商用化に向けて携帯電話事業者各社は5G基地局の開設を進めており、無線局免許の取得状況は総務省(Ministry of Internal Affairs and Communications:MIC)が運用する電波利用ホームページで確認できる。
5Gサービスの商用化が目前に迫るところで、携帯電話事業者各社が取得した5G基地局の無線局免許数を携帯電話事業者別で周波数ごとに掲載する。
総務省は携帯電話事業者各社に対して5G向け周波数としてサブ6GHz帯の3.7GHz帯および4.5GHz帯、ミリ波(mmWave)の28GHz帯の割当を実施した。
具体的にはNTT DOCOMOは3.7GHz帯の100MHz幅、4.5GHz帯の100MHz幅、28GHz帯の400MHz幅、KDDIおよびOkinawa Cellular Telephoneは地域ごとに連携する1の者として3.7GHz帯の隣接しない100MHz幅と100MHz幅、28GHz帯の400MHz幅、SoftBankとRakuten Mobileはいずれも3.7GHz帯の100MHz幅と28GHz帯の400MHz幅の割当を受けた。
NR方式の周波数はNR Bandとして定義されており、携帯電話事業者各社が採用するNR BandはNTT DOCOMOの3.7GHz帯がFR1のn78、4.5GHz帯がFR1のn79、KDDIおよびOkinawa Cellular Telephoneの3.7GHz帯は低い100MHz幅がn78、高い100MHz幅がFR1のn77、SoftBankとRakuten Mobileの3.7GHz帯がn77、28GHz帯はすべての携帯電話事業者がn257である。
2020年3月24日の18時の時点で確認できる携帯電話事業者別のNR Bandごとの無線局免許数は下記の通り。
– NTT DOCOMO
n78:195局 *
n79:288局 *
n257:194局
– KDDI
n77:0局
n78:146局 *
n257:177局
– Okinawa Cellular Telephone
n77:0局
n78:3局 *
n257:1局
– SoftBank
n77:158局 *
n257:6局
– Rakuten Mobile
n77:5局
n257:1局
5Gサービスの商用化当初は5G向けに割当を受けたすべての周波数を使用するわけではなく、NTT DOCOMOはn78とn79、KDDIおよびOkinawa Cellular Telephoneはn78、SoftBankはn77のみ2020年3月下旬の商用化当初より使用することが分かっている。
*印が2020年3月下旬の商用化当初より使用するNR Bandとなる。
なお、一般的に無線局免許の交付から電波利用ホームページに反映されるまで多少の期間を要するため、すでに記載より多くの無線局免許を取得している可能性も十分に考えられる。
また、無線局免許が交付されていても、未開設の場合や一般顧客が利用できない場所に開設される場合もある。
NTT DOCOMOは5G、KDDIおよびOkinawa Cellular Telephoneはau 5G、SoftBankはSoftBank 5Gの名称で5Gサービスを提供することになる。
商用化当初の通信速度はNTT DOCOMOの5Gが下り最大3.4Gbps/上り最大182Mbps、KDDIおよびOkinawa Cellular Telephoneのau 5Gが下り最大2.8Gbps/上り最大183Mbps、SoftBankのSoftBank 5Gが下り最大2.0Gbps/上り最大103Mbpsである。
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