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ワイモバイル向けAndroid One S1は鴻海子会社のFIH Mobileが開発か



SoftBankがY!mobileブランドのラインナップで提供するスマートフォン「Android One S1」は台湾のHon Hai Precision Industry (鴻海精密工業)の子会社であるFIH Mobile (富智康集団)が開発した可能性が高まった。

2016年10月にはHon Hai Precision Industryが開発したスマートフォンを2017年第1四半期にSHARPブランドで日本向けに投入すると外国メディアが報じていたが、Android One S1がそれに該当する模様である。

Android One S1に関して検証してみると、SHARPが開発したスマートフォンのビルド番号はSxxxxもしくはRxxxxとなることが多いが、Android One S1のビルド番号は00WW_x_xxxとなっている。

00WW_x_xxxはFIH Mobileが開発したスマートフォンのビルド番号の規則に該当する。

s1

Android One S1のビルド番号を表示

Hon Hai Precision Industryは受託製造で有名であるが、FIH Mobileを通じてスマートフォンの開発も手掛けており、様々なブランドで販売している。

例えば、FIH Mobileが開発したInFocusブランドのスマートフォン「InFocus M810 VoLTE版本」やTaiwanMobileブランドのスマートフォン「TaiwanMobile Amazing X3」もビルド番号は00WW_x_xxxの規則に当てはまる。

また、台湾、中国、東南アジア各国ではFIH Mobileが開発したSHARPブランドのスマートフォンも販売しており、SHARP M1SHARP Z2などがそれに該当するが、もちろんビルド番号は00WW_x_xxxとなる。

FIH Mobileが開発したスマートフォンを挙げだすと際限がないが、Asia Pacific Telecom (亞太電信)の公式ウェブサイトには同社のVoLTE (Voice over LTE)に対応したスマートフォンとそれのビルド番号が掲載されており、SHARP M1やSHARP Z2のほか、公式にFIH Mobileの関与が発表されているNokia 6やFIH Mobileが開発したNextbit Robinもビルド番号が00WW_x_xxxであることを確認できる。

m810-x3

InFocus M810 VoLTE Version (左)とTaiwanMobile Amazing X3 (右)のビルド番号を表示

これだけでは説得力に欠けるかもしれないので、認証機関の認証情報も確認してみる。

Android One S1の本体から認証番号を確認すると、電波法に基づく設計認証の工事設計認証番号が201-163312であり、201から始まるため登録外国適合性評価機関のTeleficationが認証を実施したことが分かる。

これまでSHARPが開発したスマートフォンであれば、テレコムエンジニアリングセンターの認証を受けており、Teleficationの認証を受けたAndroid One S1はSHARPが開発したスマートフォンとは異なる状況と考えられる。

また、FCCの認証では型番(モデル番号)が非公開であるが、本体や取扱説明書からはFCC IDがAPYHRO00246であることを確認できる。

FCCの資料には明確に答えが載っており、Manufacturerの欄にFIHとの記載が見られる。

Manufacturerの欄は製造工場の企業ではなく開発元の企業を記載することが多く、SHARPが開発したスマートフォンであればSHARPと記載される。

これらの証拠から、Android One S1はFIH Mobileが開発したSHARPブランドのスマートフォンであることが有力と考えられる。

z2

シンガポールのM1 (第一通)で売られるSHARP Z2

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