サムスン電子が2018年Q4の業績を発表、スマホ不振で関連部門は4割減益
- 2019年01月31日
- 海外携帯電話
韓国のSamsung Electronics (サムスン電子)は2018年第4四半期および2018年通期の業績を発表した。
2018年第4四半期の連結売上高は前年同期比10.18%減の59兆2,650億韓国ウォン(約5兆8,065億円)、当期純利益は前年同期比30.95%減の8兆4,622億韓国ウォン(約8,290億円)となった。
また、2018年通期の連結売上高は前年比1.75%増の243兆7,714億韓国ウォン(約23兆8,816億円)、当期純利益は前年比5.12%増の44兆3,449億韓国ウォン(約4兆3,444億円)である。
四半期単位では大幅な減収減益を記録したが、通期単位では増収増益を確保した。
2018年第4四半期は半導体の需要減少、スマートフォン市場の成長鈍化および販売不振などが業績悪化に影響を与えたと説明している。
事業部門別の業績も公表されており、無線事業やネットワーク事業などを担当するIM (IT&Mobile Communications)部門は売上高が前年同期比8.4%減の23兆3,200億韓国ウォン(約2兆2,849億円)、営業利益が37.6%減の1兆5,100億韓国ウォン(約1,480億円)となった。
スマートフォンに関連した事業を中心に手掛ける無線事業は繁忙期にもかかわらず、スマートフォン市場の成長鈍化によってスマートフォンの販売台数が減少したという。
ネットワーク事業はLTE機器の増設、韓国や米国における第5世代移動通信システム(5G)機器の供給などで業績は上向きであるが、スマートフォンの不振に伴う無線事業の業績悪化を補えず、IM部門としては4割近くの大幅な減益を記録した。
2019年の計画としては2019年第1四半期にSamsung Galaxy S10シリーズを発売する計画で、業績は改善される見込みと説明している。
中低価格帯のスマートフォンはラインナップを再編する方針で、その影響も受けてスマートフォン全体の販売台数としては2018年第4四半期と同等の水準と見込んでいる。
高価格帯のプレミアムスマートフォンは新たなデザインと新技術を適用し、中低価格帯のスマートフォンはラインナップの再編によって競争力を強化する方針である。
また、適切な時期に5Gに対応したスマートフォンや折り畳めるフォルダブルディスプレイを搭載したスマートフォンを発売し、市場を先取りする計画という。
ネットワーク事業では5Gの本格的な商用化に向けて5G機器の供給の拡大を期待している。
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