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ソフトバンクがミリ波の導入で5Gを高速化、下り最大3Gbpsに



SoftBankは第5世代移動通信システム(5G)の通信速度を高速化した。

SoftBankは2020年3月27日に5Gの提供を開始しており、商用化の当初は通信速度が下り最大2.0Gbps/上り最大103Mbpsとなっていた。

これまで、新機種の発売に伴い通信速度の高速化を順次実施してきた。

2020年10月17日にはSony Mobile Communications製のXperia 5 II (A002SO)の発売に伴い下り最大2.4Gbpsに高速化し、2021年2月10日にはSHARP製のAQUOS sense5G (A004SH)の発売に伴い上り最大110Mbpsに高速化したことが分かっている。

そのため、2021年3月18日までは下り最大2.4Gbps/上り最大110Mbpsで提供してきたことになる。

2021年3月19日には中国のZTE (中興通訊)製のPocket WiFi 5G A004ZTを発売し、同時に通信速度を下り最大3.0Gbps/上り最大298Mbpsに高速化した。

ただ、下り最大3.0Gbps/上り最大298Mbpsを実現できる地域は限定的で、下り最大3.0Gbpsは千葉県柏市増尾の一部、上り最大298Mbpsは広島県広島市中区、福岡県福岡市博多区、中央区、南区で提供すると案内している。

ほかの地域でも5Gを提供しているが、最大の通信速度は異なる。

SoftBankは5GのNR方式で新たな周波数の使用を開始することで、5Gの通信速度の高速化を実現した。

下り最大2.4Gbps/上り最大110Mbpsはサブ6GHz帯の周波数である3.7GHz帯の100MHz幅を使用して実現したが、ミリ波(mmWave)の周波数である28GHz帯の400MHz幅を使用すると下り最大3.0Gbps/上り最大298Mbpsに達する。

28GHz帯は1搬送波あたり100MHz幅で運用しており、キャリアアグリゲーション(CA)を高度化した4コンポーネント・キャリア・キャリアアグリゲーション(4CC CA)を適用して400MHz幅で運用している。

なお、NR Bandは3.7GHz帯がFR1のn77、28GHz帯がFR2のn257となる。

SoftBankが取り扱う機種としてはn257に対応した最初の機種がPocket WiFi 5G A004ZTとなった。

NR方式は第4世代移動通信システム(4G)のLTE方式と連携して動作するノンスタンドアローン(NSA)構成で運用しているため、E-UTRA-NRデュアルコネクティビティ(EN-DC)技術を適用してNR方式とLTE方式で同時通信する必要がある。

SoftBankが公表する5Gの通信速度はEN-DCを適用して同時通信時の通信速度となる。

また、通信速度は技術規格上の理論値を公表しており、実際の通信速度は混雑度など利用環境に応じて変動することを留意しておきたい。

n257に対応した無線装置はスウェーデンのEricssonよびフィンランドのNokia Solutions and Networksが供給している。

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